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【赤坂・赤坂見附】邸宅地の系譜を継ぎ、大規模再開発で新たな活気へと向かう拠点

政治・経済・文化の結節点に位置する赤坂・赤坂見附エリア。都内屈指のアクセス性を誇るこの街は、今、大規模再開発により次世代の国際ビジネス拠点へと変貌を遂げようとしています。本記事では、江戸から続く街のアイデンティティを紐解きながら、移転先として選ばれる理由とその将来性を詳しくご紹介します。

都心に立地するビジネスエリアの中でも、「赤坂・赤坂見附エリア」は、江戸時代から武家屋敷地として発展した地歴を持ち、現代の都市機能と調和し、独自の存在感を放っています。
国の中枢機関に隣接する立地、複数路線が結節する交通利便性、そして大規模再開発によって更新され続ける街のポテンシャルは、多くの企業からビジネス拠点として検討される要素となっています。
本記事では、このエリアの価値を「歴史」「特徴」「今後の開発」という3つの視点から解説します。過去から未来へと続く街の文脈を読み解き、貴社のオフィス戦略を検討する際にお役立てください。

赤坂・赤坂見附エリアの歴史

政治・経済・文化が交差する赤坂・赤坂見附エリアは、江戸の城下町として誕生して以来、独自の発展を遂げてきました。この街のアイデンティティはどのように形成されたのか、その歩みを4つの時代から解説します。

■江戸時代:武家屋敷の集積と見附門の設置
江戸の喉元を守る要衝として発展を遂げた、赤坂・赤坂見附エリア。その名の由来ともなった「赤坂見附(赤坂御門)」は、江戸城外堀に構えられた見張り付きの城門であり、甲州街道へと繋がる交通の要所でした。周辺は紀州徳川家をはじめとする有力大名の屋敷が立ち並んでいた地であり、当時の地割り(区画)が継承され、今もその歴史の面影を街並みに留めています。地名の由来は、赤土の坂や茜草(あかねぐさ)の自生など諸説ありますが、いずれもこの地の豊かな風土を物語っています。

出典:国立国会図書館デジタルコレクション「日本古城絵図 第1帙 畿内之部 10 上赤坂城図」

このように、大名屋敷が集まる武家地として発展する一方、町人地も形成されました。また、現在の「溜池山王」という地名は、かつてこの地に存在した溜池に由来します。この溜池は、江戸初期に築かれた上水の貯留(上水ダム)と、城の防御拠点という二つの役割を兼ね備えていました。武家町と城下町の機能が融合したこの時代こそ、今日の赤坂・赤坂見附エリアの原点といえるでしょう。

出典:国立国会図書館デジタルコレクションより「末広五十三次 赤坂 (末広五十三次)」

■明治期〜大正期:邸宅街と社交の舞台へ転換
明治維新後、赤坂・赤坂見附エリアは版籍奉還によって大名屋敷の広大な土地が政府の管理下となり、その利用方法が大きく変わりました。その最たる例が、日本の近代化を象徴する建築物となる「東宮御所(現在の迎賓館赤坂離宮)」の建設です。
皇居や官公庁に近いという立地特性から、華族や高級官僚、実業家たちが邸宅を構えるようになり、近代的な高級住宅街へとその姿を変えていきました。同時に、有力者たちが集う場所として花街文化が発展し、赤坂は有数の社交場としても知られるようになります。
市区改正による都市基盤整備も進められ、紀伊徳川家・尾張徳川家・井伊家の頭文字をとった「紀尾井町」などの町名整理も行われ、魅力的な都市空間が形成されていきました。

■昭和以降:繁華街とメディア拠点の並存
昭和に入ると、赤坂・赤坂見附エリアはその多面性をさらに増していきます。高級料亭やレストランが集まる大人の繁華街として発展する一方で、1961年、赤坂に TBS本館が完成したことを契機に、制作・広告関連企業の集積が進み、メディア・エンターテインメント産業の拠点としての特色が濃くなりました。
また、高度経済成長期を境に、幹線道路をはじめとする都市インフラの整備が加速。交通の要衝としての利便性がさらに高まるとともに、近代的なオフィスビルが次々と建てられました。江戸の面影を残しながらも、日本を代表するビジネス拠点の一つとしての個性が確立されていった時代です。

■平成〜現代:再開発と複合機能の進化
平成以降、赤坂・赤坂見附エリアは大規模な再開発によって、国際的なビジネス拠点へと大きく進化を遂げます。その先駆けとなったのが、1986年に完成した「アークヒルズ」です。オフィス、住宅、ホテルなどを一体的に整備したこのプロジェクトは、職住近接が融合した複合都市開発として、その後の都市開発に大きな影響を与えました。
平成に入ると放送・業務機能の高度化と再開発が更に進みます。1994年にはTBS放送センターが竣工し、赤坂の放送インフラが一段と強化され、周辺の拠点整備も進展。さらに、2000年代には「赤坂サカス」、2016年には「東京ガーデンテラス紀尾井町」といった駅直結型の再開発が続き、街に新たなランドマークと賑わいをもたらしました。
これらの再開発は、国際会議に対応できるMICE機能を備えているほか、歩行者ネットワークの整備によって街の回遊性も大きく向上させています。その結果、職住近接した国際色豊かなビジネス環境が整い、エリア全体のポテンシャルがさらに高まったといえるでしょう。

赤坂・赤坂見附エリアの特徴

なぜ赤坂・赤坂見附エリアはビジネス拠点として多くの企業に検討されるのでしょうか。その要因は、都心の主要エリアへ迅速にアクセスできる「機動力」、情報発信源としての「発信力」が高度に調和している点にあります。ここでは、オフィス戦略において重要となる具体的な特徴を解説します。

■交通・アクセスの利便性
特筆すべき特徴の一つは、利便性の高い交通ネットワークです。中核となる「赤坂見附」駅と、地下通路で連結する「永田町」駅を合わせると、東京メトロ5路線(銀座線・丸ノ内線・有楽町線・半蔵門線・南北線)が利用可能で、東京、新宿、渋谷といった主要ターミナル駅へダイレクトにアクセスできる、都内でも有数の交通結節点となっています。
例えば、「赤坂見附」駅からは丸ノ内線利用で「東京」駅まで約9分、銀座線利用で「渋谷」駅まで約8分と、都心間の移動時間を短縮できることは、ビジネスにおける大きな利点です。さらに、エリア内の主要ホテルからは羽田・成田空港へのリムジンバスも発着しており、国内外へのフットワークを支える環境も整っています。

■官公庁や大使館が集積するビジネス環境
日本の政治・行政の中枢である永田町・霞が関に隣接している点も、このエリアの大きな特徴です。国会議事堂や各省庁が徒歩圏内に位置しており、官公庁との連携を重視する業務において、その近接性は高い業務効率をもたらします。移動時間を短縮できる立地環境は、日々のビジネスシーンにおいて円滑な対応を可能にします。こうした背景から、コンサルティングファームや法律事務所をはじめ、多様な専門職種が集積するビジネス環境が形成されています。
また、アメリカ合衆国大使館をはじめとする多数の大使館が所在している点も、国際的な街の性格を強めています。政府機関や外資系企業との接点が多いグローバルなビジネスシーンにおいて、こうした物理的な距離の近さは、効率的な業務遂行や国際的なネットワーク構築を支える一助となっています。

■複合施設とホテルが集積する利便性
赤坂・赤坂見附エリアには、日々の業務効率を高める生活利便施設から、重要な対外業務を支える都市機能までが高度に集積しています。 例えば、「赤坂Bizタワー」や「赤坂インターシティAIR」といった複合ビル内には、飲食店のほか、郵便局、銀行、クリニック、コンビニエンスストアなどの各種サービス施設が充実しています。これにより、就業時間内の限られた時間でも必要な用件を効率的に済ませることができ、ワーカーの業務生産性の向上を支える環境が整っています。 また、国内外からのゲスト対応に欠かせないインフラも、このエリアの強みです。「東京ガーデンテラス紀尾井町」をはじめとするオフィス・ホテル複合施設や、周辺に点在する国際的なホテル群は、宿泊を伴う視察や重要な商談、国際会議の場として機能します。移動の負担を軽減し、質の高い接客環境を確保できることは、対外的な信頼構築が求められるビジネスシーンにおいて、拠点としての大きな強みとなります。

■落ち着いた住環境と文化が調和するエリア
こうしたビジネス環境であると同時に、都心でも落ち着いた住環境が保たれている点も、赤坂・赤坂見附エリアの多面的な魅力です。赤坂御用地などの広大な緑地に隣接する静穏な環境は、職住近接のライフスタイルを重視するワーカーにとって、希少性の高い居住エリアとしての特徴を備えています。
こうした環境をさらに特徴づけるのが、エリア内に点在する文化施設です。世界的な演奏家が集う「サントリーホール」を擁する「アークヒルズ」をはじめ、美術館やギャラリーも身近にあり、日常の中で芸術や文化に触れる機会が豊富です。住環境と文化機能が調和したこの街の特性は、多様な人材が活躍するビジネス拠点の背景として、創造的なワークライフを支える一助となっています。

赤坂エリア(六本木含む)の潜在空室率・平均募集賃料

2024年
12月
2025年
1月
2025年
2月
2025年
3月
2025年
4月
2025年
5月
2025年
6月
2025年
7月
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8月
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9月
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10月
2025年
11月
2025年
12月
潜在空室率10.26%10.29%6.69%6.86%6.60%5.65%5.04%3.31%3.27%2.96%2.83%2.13%2.67%
平均募集賃料/坪¥38,329¥38,040¥36,529¥36,674¥37,404¥37,477¥37,378¥35,658¥35,539¥35,290¥35,733¥34,596¥36,846

※2025年4月末時点データより、募集中の全フロアを対象とした中長期的な市場の供給状況を示す従来の「空室率」を「潜在空室率」と再定義しています。

2025年12月末時点 調査対象ビル棟数 67棟

出所:MRESデータ

■潜在空室率

2025年12月の主要大型ビルの潜在空室率は2.67%でした。

■平均募集賃料

2025年12月の主要大型ビルの平均募集賃料は36,846円/坪でした。

赤坂・赤坂見附周辺の今後の開発について

赤坂・赤坂見附エリアは、現在進行中の大規模再開発プロジェクトにより、未来に向けて新たなステージへと向かいます。これらの計画が完成する時、街の機能や魅力は飛躍的に高まり、エリア全体のポテンシャルにさらなる発展が期待できます。ここでは、エリアの未来を象徴する注目のプロジェクトをご紹介します 。

■赤坂二・六丁目地区開発計画(TBS・三菱地所)
東京メトロ千代田線「赤坂」駅に直結するTBS放送センター周辺、約4.3haの広大なエリアで進められているのが「赤坂二・六丁目地区開発計画」です。TBSと三菱地所が共同で手掛ける、街の新たな核となるプロジェクトです。東街区には地上40階・高さ約207mのオフィス・商業・ホールからなる超高層複合ビルが、西街区には地上18階・高さ約100mの劇場やホテル(キャノピーbyヒルトン東京赤坂)を主用途とする複合棟が誕生します。
駅前には合計約4,900㎡もの屋内外広場が整備され、空港リムジンバスの発着が可能な乗降場も設置。交通結節点としての利便性がさらに向上します。また、スタートアップを支援するインキュベーション施設の導入や「ZEB Oriented」認証の取得(事務所部分)、地域冷暖房(DHC)の再整備など、次世代のビジネス環境と環境配慮を両立。2028年の街区全体完成に向け、赤坂の街に新たな活力と国際的な可能性をもたらすことが期待されています。

■三会堂ビル建替え(赤坂一丁目)
その他のプロジェクトで 注目されるのが、国会議事堂にも近い「三会堂ビル」の建替え計画です。2025年5月に着工し、地上19階・地下2階建ての最新スペックを備えたオフィスビルへと生まれ変わります。新ビルの大きな特徴は、フレキシブルなレイアウトを可能にする基準階約393坪の「無柱空間」です。また、地下には約400㎡のホールも併設される予定で 、多様なビジネスニーズに応えます。72時間供給可能な非常用電源や各階備蓄倉庫の設置など、企業のBCP(事業継続計画)を強力にサポートしてくれる点も魅力です。「ZEB Ready」認証の取得も予定しており、2027年9月に完成予定のこのビルは、官公庁に近い立地を求める企業にとって有力な移転先となるでしょう。

まとめ

江戸以来の伝統と現代の利便性が共存し、再開発によるさらなる進化を控えた赤坂・赤坂見附エリア。多面的な魅力を備えたこの街に拠点を構えることは、企業の信頼性向上や採用競争力の強化を支える一要素となります。行政の中枢と経済の拠点が集積するこの環境は、ビジネスを推進する上での安定的な基盤となるはずです。エリア独自の文脈を捉えたオフィス選定は、将来の成長を見据えた「戦略的な投資」として、貴社の未来を拓く大きな力となるでしょう。
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