本当の“パブリックスペース”を核にした
ワーカーだけでなく
市民からも愛される開かれた都市空間
JR大阪駅の北側に広がる緑豊かなうめきた公園。緑が育む共創の場から、都市の新たな可能性が広がっていく
関西支店うめきたユニット統括 有本慎太郎⽒
JR大阪駅うめきた地下口を抜けた先に広がるのは、緑豊かで開放感あふれるエリア「グラングリーン大阪」です。そこに足を踏み入れると、新しい“まち”を訪れたような新鮮な気持ちに包まれます。
その中央にある都市公園「うめきた公園」は、さまざまな種類の樹木に彩られた、日差しが降り注ぐ明るく開放的な場所です。公園内では、パソコンを広げて仕事に勤しむワーカー、ひとり読書に浸り思索に耽る若者、広場ではしゃぐ子供たち、そして談笑に夢中なカップルなど、老若男女を問わずに誰もが気ままな時間を楽しんでいます。公共エリアでありながら、一人ひとりの空間と時間が守られている、そんな自由さと寛容さに満ちた空間に佇んでいると、ここが関西最大のターミナル駅のすぐ隣だということを忘れてしまいます。
ふと、公園内から周りを見渡せば、段々畑のようなすり鉢型の独特な地形になっていることに気づきます。さらに、公園を囲むように建てられたホテル、レジデンス、そしてオフィスビルの並びは、決して整然とは言えず、それが不思議な感覚を誘います。
「オフィスビルは、緑豊かな都市公園とシームレスにつながるように設計されているんですよ」と、話すのは、うめきたユニット統括の有本慎太郎氏です。他のオフィスビルとは一線を画す、グラングリーン大阪ならではの新しい働き方について語る同氏の声は徐々に熱を帯びていきます。
「民間事業者が行うまちづくりは、その活用方法も事業者の裁量で決まります。そのため、民間施設のなかにある『パブリックスペース』と呼ばれる場所のほとんどが、事業者の収益性という点も考慮して作られています。しかし、グラングリーン大阪の場合、行政の所有する公共空間――誰にでも開放されている本当の意味での“パブリックスペース”――と一体になって開発されています。ここは大きな違いのひとつです。もうひとつは、『うめきた公園』をはじめとした公共空間の管理が、私たち事業者に委ねられている点です。公共性を担保するためのルールは守りつつ、市民やまちを巻き込んだイベントなど、企業の活動の幅を広げることができます。2025年5月には公園を使った大規模イベントを開催し、3日間で延べ80万人以上の方々が訪れてくれました」
まちと市民、そして企業の3者が共鳴するプラットフォームを提供するグラングリーン大阪。こうした稀有な環境は、同エリアにオフィスを構える企業に大きな価値をもたらします。有本氏はさらに続けます。
「本当の意味で“開かれた環境”に身を置くことは企業にとって、社会に何が還元できるのかと、企業のあるべき姿を再発見する機会になると考えています。都市公園とオフィス空間が融合したグラングリーン大阪は、単なる働く場に留まりません。まち、市民、そして企業の間に新たな接点をもたらす“共創の場”として、先駆的な事例になると確信しています」
グラングリーン大阪の唯一無二な点は、老若男女問わず、多くの市民から愛される都市公園というパブリック性を帯びていることです。このエリアの一翼を担う「グラングリーン大阪パークタワー・ゲートタワー」に居を構えることで得られるまちや市民とのつながりは、企業成長を後押ししてくれるはずです。




