目黒川がつなぐ、
大崎・五反田が育ててきた、オフィスの感触
目黒川の桜並木を眼下に望む大崎コアプロジェクト。このまちが育んできた“時間の質”を、オフィス体験へと呼応させていく
都市事業ユニット 都市事業本部 ビル営業部 グループリーダー 東川健太氏
涼風をまちに引き込み、都市の熱を和らげる“風の道”として機能する目黒川。両岸に連なる桜並木は、季節の移ろいを日常の風景としてまちに刻み込みます。都市の機能が高度に集積する一方で、人の動きと自然のリズムが無理なく重なる。この重なりこそが、大崎・五反田というまちを読み解く起点です。
JR大崎駅からJR五反田駅へ。目黒川沿いを歩くと、都心でありながら、時間の流れが少し緩む感覚に気づきます。視線は水辺や緑へと引き寄せられ、いつの間にか足取りも穏やかなリズムへと整っていく。そうした体験の延長線上にあらわれるのが、「大崎リバーウォークガーデン」です。その一角で、2027年2月の竣工を目指して開発が進められているのが、オフィスビル「大崎コアプロジェクト」です。再開発が進む大崎エリアのなかでも、期待が寄せられる本プロジェクトについて、東川健太氏は次のように語ります。
「まちと強く呼応するプロジェクトだからこそ、建物単体ではなく、このエリアが内包してきた価値そのものに目を向けることが重要だと考えています。大崎は2000年頃から再開発が進み、自然との共生を軸に、オフィス、商業、住居が有機的につながるまちづくりを進めてきました。駅前にある高層ビルや商業施設、その奥に佇む住宅地。異なる役割を持つ場所が無理なく共存していることが、独特な落ち着きを育んでいます。また、大崎駅周辺は歩行者用の信号機や高低差が少なく、歩く人にとってストレスの少ない環境が整っています。このように自分のリズムで歩けることが、ここではワーカーの日常になる点も大崎ならではの魅力です。」
その結果、大崎は新たなビジネス拠点として進化しながらも、生活の温度感を失わない成熟したエリアへと育ってきました。一方、隣接する五反田は、ベンチャー企業やスタートアップが集まる柔軟性を備えたビジネスエリアとして存在感を高めています。
「職住近接のビジネス拠点」と「スタートアップの集積地」。異なる個性を持つ二つのエリアが、目黒川という環境軸でフラットにつながっていることが、大崎コアプロジェクトの立地価値を形づくっています。変化を受け入れながら成熟を続ける。そのプロセス自体が、このエリアの価値でもあります。
大崎リバーウォークガーデンは、こうしたエリア一帯の“可能性を束ねる器”として構想されています。単に機能的な空間を並べるのではなく、まちづくりの文脈を受け継ぐこと。その思想を具現化するために掲げられたのが、領域を限定しない「ボーダレススタイル」という開発コンセプトです。
オフィス、レジデンス、公園が境界なく連なり、敷地の緑地率は30%以上も確保しています。水辺の潤いを感じながら歩けるこの空間は、地域に開かれたオープンスペースや緑道としても機能し、ワーカーや近隣住民の日常と、まちの暮らしを緩やかにつないでいきます。
「実際に近隣で働く方々に聞くと、大崎駅だけで完結するのではなく、仕事の内容や仕事終わりの過ごし方に合わせて、大崎と五反田を使い分けているケースが多いですね」
東川氏の言葉が示すように、大崎コアプロジェクトの立地は、オンとオフ、それぞれの時間やシーンに異なる選択肢をもたらします。また、ビジネス拠点としても極めて高い実力を備えています。交通の利便性が高いこともその一つです。JR山手線・埼京線・湘南新宿ライン、東京臨海高速鉄道りんかい線が交わる大崎駅に加え、隣駅の五反田駅も徒歩圏です。乗り入れ路線の特質から神奈川、埼玉、千葉からの広域人材採用におけるメリットも大きく、品川や羽田・成田空港への高いアクセス性は、出張負担の軽減や意思決定スピードの向上にも寄与します。
こうしたまちの特性と呼応する形で生まれたのが、大崎コアプロジェクトのオフィスコンセプトである“ワーク・イン・ライフ”です。東川氏はこう解説します。
「ワーク・イン・ライフは、従来のワーク・ライフ・バランスのように仕事と生活を切り分ける考え方ではありません。人生という連続した時間のなかに、仕事を取り込むという働き方を指します。そして、そうした働き方を支えるのが、これからのオフィスに求められる役割だと私たちは捉えています。内覧に来てくださっている経営層の方々からは、『リモートワークや在宅勤務が増えて生産性や効率性は上がったかもしれないが、創造性が生まれにくくなった。従業員の働く姿が前向きに想像できるオフィスで、この課題を何とかクリアしたい』という声が多く聞かれます。大崎コアプロジェクトでは、単なる快適さにとどまらず、『ここで働く自分の姿に前向きな実感が持てるから、自然と足を運びたくなる』。ワーカー一人ひとりが、そんな自らの躍動する姿を思い描けるような仕掛けが、空間のいたるところに息づいています」
大崎コアプロジェクトは、まちの利便性やスペックを上書きする存在ではありません。目黒川の風景、歩きやすい街路、職と住が緩やかにつながる都市の成熟。その流れの中に、働く場所をそっと差し込むように設計されています。
まちで過ごす時間と、オフィスで働く時間を切り分けるのではなく、ひと続きの体験として編み直していく。その延長線上に、「来たくなり、居続けたくなるオフィス」という大崎コアプロジェクトの姿が立ち上がってきます。
「すごく気持ちのいいまちなんですよね」
そう語る東川氏の穏やかで落ち着いた眼差しからは、この場所が持つポテンシャルへの確かな手応えが伝わってきます。




