当社独自の調査による東京主要7区の空室率は5.75%、平均募集賃料は27,894円/坪となります。
【東京主要7区 空室率・募集賃料推移】
主要7区の空室率・平均募集賃料の動向
主要7区の空室率について、新宿区で回復、中央区・品川区で上昇、千代田区・港区・渋谷区・江東区で横這いとなった。主要7区の空室率は、回復傾向となっているが、直近では僅かに上昇した。新宿区では、主に西新宿エリアにて空室が消化されたことで空室率が回復した。また、品川区では、前月比で+0.91pt上昇しているが、天王洲・品川シーサイドエリアにおいて、5,000坪弱の空室が出ており、その影響が大きい。
平均募集賃料は、渋谷区・品川区で回復、千代田区・中央区で下落、港区・新宿区・江東区は横這いとなった。主要7区の平均募集賃料は、大幅な回復は見られないものの、前月に引き続き回復した。品川区の平均募集賃料は、2023年6月ぶりに20,000円/坪台となった。
サブマーケットエリアの空室率・平均募集賃料変化
主要13サブマーケットエリアの空室率について、前年同月比を見ると9エリアにおいて回復している。最も回復したエリアは「銀座」であり、前年同月比で-4.98pt。最も上昇したエリアは「新橋・虎ノ門・汐留」であり、前年同月比で+0.95ptとなった。
平均募集賃料は7エリアにおいて下落しており、最も下落した「日本橋本町・室町・本石町」では、前年同月比で-4,369円/坪となった。前年同月比で最も平均募集賃料が上昇したエリアは「新橋・虎ノ門・汐留」であり、+6,587円/坪と大幅に上昇した。当該エリアは、2023年の新規供給が多かったことから、募集賃料が高い物件が市場に出たことで、空室率と平均募集賃料が共に上昇したと推察される。「大手町・丸の内・有楽町」、「銀座」、「四ツ谷・市ヶ谷・飯田橋・水道橋駅周辺」では、空室率、平均募集賃料共に回復しており、マーケットが比較的堅調であることが窺える。
ピックアップエリア(渋谷駅周辺・西新宿エリア等)
当社では、今後とも継続的に定点調査を行い、集計結果をご案内して参ります。集計の前提は、次の通りとなります。
【調査対象ビル】
■995棟 2024年5月末時点
調査対象ビルは当社社内データに登録されているビル、且つ、千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区、品川区、江東区に調査時点で竣工している延床3,000坪以上のテナントビルを対象としております。
但し、通常のオフィス賃貸市場において特別な事情があると判断されるビルについては、その対象から除外しております。
【空室率】
■空室率の計算は、対象建物における募集面積を貸付有効面積で除しています。
■募集面積は、調査対象月末日時点で募集している区画を対象としております。
■貸付有効面積は原則貸主公開の情報及び当社調査による実数に基いております。
※但し、貸付有効面積が不明である場合には、レンタブル比率(貸付有効面積/延床面積)を延床面積1万㎡以上の場合は50%、1万㎡未満は60%と設定し、集計しております。(2023年3月以前は、貸付有効面積が不明である場合には、同規模建物における実数値から求められたレンタブル比率を適用し集計を実施)
【平均募集賃料】
■募集賃料の計算は、該当月末日時点で募集している区画の条件を加重平均しております。
■調査対象ビルにより共益費方式の採用・不採用に差があることから、平均募集賃料は共益費を含むものと致します(消費税等除く)。
【留意事項】
■本資料は、不動産市場に関する当社の現在の見解に基づいて作成されています。当社の見解は、当社が信頼できると判断した情報ソース及び現在の市場環境に対する当社独自の分析に基づく、意見または予測であり、ここに記載された内容が記載日時以降の市場や経済情勢の状況に起因し妥当でなくなる可能性があります。
■本資料の著作権は、全て三菱地所リアルエステートサービス株式会社に帰属し、弊社への事前の同意なく公表又は貴殿以外の第三者に開示又は提供されないものとします。
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【MARKET INFORMATION】大型オフィスビル空室率情報