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最新オフィス事例

【はなさく生命保険株式会社】『従業員ファースト』を体現 出社したくなるオフィス

はなさく生命保険株式会社は、日本生命グループの一員として2019年に営業開始。「新たな発想でお客様一人ひとりの人生をサポートし続ける」という企業理念のもと、代理店チャネルや郵送・Webなどの通信販売を通じ、シンプルで分かりやすい生命保険商品やサービスを提供している。

執務エリアは、高さのある什器や仕切りを設けず、開放的な空間とした。木目調のデスクには観葉植物を配置し、その落ち着いた雰囲気が「働きやすさ」の向上に大きく貢献している。

はなさく生命保険株式会社

はなさく生命は事業拡大に伴い、2020年に大阪オフィスを開設。オフィスの契約更新を機に、将来の成長と従業員の増加を見据え増床移転を決定した。さらに、BCPやセキュリティといったビル性能の向上や、さまざまな状況に応じて座席を選択できるオフィス環境により、安全かつ快適な職場を目指した。「従業員ファースト」を掲げた新しいオフィスづくりの舞台裏を紹介する。

▽Webサイトはこちらから
https://www.life8739.co.jp

伊東 晋志 氏
はなさく生命保険株式会社
CS戦略部課長
伊東 晋志 氏
長西 由季 氏
はなさく生命保険株式会社
CS戦略部
長西 由季 氏
木本 美由紀 氏
はなさく生命保険株式会社
CS戦略部
木本 美由紀 氏

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旧オフィスが抱えていた「手狭さ」と「不便さ」

移転前の大阪オフィスの最大の課題は、従業員の増加により手狭になったことだった。移転プロジェクトに関わったCS戦略部の木本美由紀氏は、当時の状況を次のように振り返る。
「食事や休憩時にリフレッシュできるスペースがなく、常に仕事を意識せざるを得ないような環境でした。また、オフィス内の座席はどれも同じような仕様だったため、フリーアドレスを採用していたものの、そのよさを感じることができずにいました。」
さらに、エレベーターやトイレの数が少ないといった日常的な不便さに加え、セキュリティやBCP対策の面でも課題を抱えていた。こうした状況を踏まえ、この先5年後の成長を見据えて、同じビル内での増床ではなく新たなビルへの移転を決断した。

エントランスは素材の質感を重視し、落ち着いたデザインとしている。

エントランスは素材の質感を重視し、落ち着いたデザインとしている。

理想の物件との出会いと早期決断

物件選定にあたっては、今後の増員を見据え、当初の約140坪から約240坪への増床を目標とした。従業員の利便性や採用活動の観点から、主要駅へのアクセス性を重視し、御堂筋沿線を中心に候補を探した。そのなかで出会った堂島浜タワーは、セキュリティやBCP対策の基準を満たす理想的な物件であった。
当時はコロナ禍の影響が薄れ、オフィス需要が回復し始めていた時期であり、賃料の上昇を見越した三菱地所リアルエステートサービスは早期決断を提案。その結果、賃料が高騰する前に契約をまとめることができ、4カ月という短期間で決定に至った。

移転スケジュール

物件決定後は、東京本社の人事総務部のサポートを受けつつ、大阪オフィス勤務のCS戦略部の若手を含む4名を中心に、新しいオフィスづくりの検討を開始。外部パートナーであるオフィス家具メーカーと毎週定例会議を重ねながら、理想のイメージを形にしていった。

オフィスレイアウト

従業員が選び、動き、つながるオフィスに

新しいオフィスづくりで一番大切にしたことは「従業員ファースト」である。「働きやすさ」「リフレッシュ」「コミュニケーション」という3つのテーマを軸に、検討を進めていった。CS 戦略部の長西由季氏はこう振り返る。
「メンバーと一緒に家具メーカーのショールームを見学し、『こんな空間があったらいいな』と具体的な使用イメージを膨らませながら、レイアウトを固め、家具を選定していきました。」
こうして完成した新しいオフィスは、壁や背の高い什器を取り除くことで見通しをよくし、開放感のある空間に仕上げた。執務スペースには、机や椅子、照明、観葉植物の組合せに工夫を凝らし、多様な雰囲気をつくり出している。また、会議室は最小限に留め、その代わりに集中ブースやソファ席、ボックス席を増設した。

オフィス内にはWebブースが3つ配置され、集中用の個人ブースとしても活用されている。ガラス張りにすることで使用状況がすぐに分かるだけでなく、オフィスの開放的な空間づくりにも寄与している。

オフィス内にはWebブースが3つ配置され、集中用の個人ブースとしても活用されている。ガラス張りにすることで使用状況がすぐに分かるだけでなく、オフィスの開放的な空間づくりにも寄与している。

社員用の会議室は、両室とも内装や什器を明るいトーンで統一。半月状のテーブルや黄色のソファ型チェアが、特徴的なアクセントとなっている。壁面には大型ディスプレイを備え、複数人が参加するWeb会議にも活用されている。

社員用の会議室は、両室とも内装や什器を明るいトーンで統一。半月状のテーブルや黄色のソファ型チェアが、特徴的なアクセントとなっている。壁面には大型ディスプレイを備え、複数人が参加するWeb会議にも活用されている。

集中作業や少人数の打ち合わせなど、気分や業務内容に応じて最適な場所を選べるようにした。さらに御堂筋を一望できるエリアには、大きなテーブルやソファを備えたカフェスペースを新設。エレベーター直結の出入口も従業員専用とし、動線設計でも従業員の利便性を優先した。

窓際にあるミーティングエリアはファミレス席となっており、気軽な打ち合わせや気分転換を兼ねた個人の業務に活用されている。

窓際にあるミーティングエリアはファミレス席となっており、気軽な打ち合わせや気分転換を兼ねた個人の業務に活用されている。

移転後の効果について、木本氏は次のように語る。
「スペースに余裕が生まれ、従業員が自ら席や場所を選びながら主体的に働くスタイルが定着してきました。以前は難しかったオフィス内での食事やリフレッシュも気軽にできるようになりました。特にカフェエリアは昼食時に席の取り合いになるほど人気です。大きなテーブルを活用した社内交流会も開催され、自然なコミュニケーションの場として機能しています。」

お昼時には、カフェスペースに社員が集まることで自然と会話が生まれ、交流が促進されている。御堂筋を見渡せる窓際の一人席も人気の場所で、社員同士の「コミュニケーション」と個人の「リフレッシュ」、双方の機会を提供している。

お昼時には、カフェスペースに社員が集まることで自然と会話が生まれ、交流が促進されている。御堂筋を見渡せる窓際の一人席も人気の場所で、社員同士の「コミュニケーション」と個人の「リフレッシュ」、双方の機会を提供している。

出社したくなるオフィスが生む愛着と働きがい

移転が完了しても、よりよい環境をつくるための取組みは継続している。移転プロジェクトを主導したCS 戦略部 課長 伊東晋志氏は、今回の移転を次のように総括する。
「従業員自身が意識的に席を移動したり、眺めのよい場所では積極的にブラインドを開けたりと、オフィス環境を存分に活かしながら働いている姿をよく見かけます。『出社したい』と感じられるオフィスは、従業員が会社への愛着を深めることにつながると考えています。ブランディングや採用においても、このオフィス環境は大きなアピールポイントになるはずです。この先も従業員の増加を見据え、それに合わせて柔軟に変化させながら、環境改善を進めていきたいと考えています。」

移転後の効果

今後は、採用活動においても新オフィスの魅力を積極的に発信していく予定である。「従業員ファースト」の考え方を体現した今回の大阪オフィス移転は、働きやすい環境づくりを通じて、はなさく生命の高品質なサービスを支える一助となっていくだろう。

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大阪堂島浜タワー
所在地:  大阪府大阪市北区堂島浜1丁目1-27
構造:   鉄骨造、鉄骨鉄筋コンクリート造
規模:   地上32階/地下2階/塔屋1階
延床面積: 66,938.88m²(約20,249.01坪)
竣工:   2024年4月
交通:   京阪電鉄「大江橋」駅 徒歩2分
      Osaka Metro各線、京阪電鉄「淀屋橋」駅 徒歩4分
      JR「北新地」駅 徒歩5分


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