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トレンド・知識

オフィスでの仕事がはかどる!業務効率化につながるデスクレイアウトとは?

近年、効率的かつ快適なオフィスを構築するために設備だけでなく、デスクレイアウトを見直す企業が増えています。テレワークやABWといった、場所や時間にとらわれない、より自由で効率の良い働き方が浸透し始めたことが、理由の1つ として挙げられるでしょう。一方で、場所や業種に合った職場環境を整えるためには、専門的な知識が必要です。こちらの記事では、仕事を効率的に行うために大切な要素である、デスクレイアウトに関する内容を紹介していきます。

快適かつ業務が効率良く進むデスクレイアウト

効率的なデスクレイアウトといっても、作業内容や職種によって求められるものは変わってきます。自社に適したレイアウトを選択するために、まずはどういった種類があるのかを把握しておきましょう。ここでは、5つのレイアウトを紹介していきます。

  • 対向式レイアウト
  • 背面式レイアウト
  • 同向型レイアウト
  • ブース型レイアウト
  • クラスター型レイアウト

■対向式レイアウト
スタッフ同士が向かい合って座る形のことを指します。スタッフ同士が、同じグループや部署ごとに集まって島を形成するため「島型」とも呼ばれています。メンバー同士が、コミュニケーションを取りやすい点がメリットです。一方で、対向式レイアウトには、他のグループのメンバーと連携が取りにくいといったデメリットもあります。そのため、対向式レイアウトは、同じグループ同士でのコミュニケーションを重視する職種に向いているといえるでしょう。

■背面式レイアウト
同じグループのメンバーが、背中を向けて座る形のことを指します。見た目は、対向式レイアウトとよく似た並びとなっていますが、向かい側に座るスタッフが、同じ部署のスタッフとは限りません。そのため、スタッフが仕事に集中しやすいレイアウトといえます。また、振り向けばメンバーが座っているため、チーム内のコミュニケーションも取りやすいです。背面式レイアウトは、作業への集中とスタッフ間における交流の両方に重点を起きたいと考えている職種に向いています。

■同向型レイアウト
デスクの向きを同じ方向に揃える形のことを指します。銀行や郵便局といった窓口業務を行う業種で見かけることが多いでしょう。全員が同じ向きに並んでいるため、プライバシーが確保される上、仕事にも集中しやすくなります。また、両側に座るスタッフと交流しやすいため、適度なコミュニケーションの確保を望む企業に向いているでしょう。

■ブース型レイアウト
パーティションを用いて、デスクごとに仕切りブースを作る形のことを指します。ソロワークに特化したブース席を作る際にも用いられています。個人のスペースを確保可能なため、クリエイティブな仕事や開発系など、集中力が必要な職種におすすめです。

■クラスター型レイアウト
列ごとにデスクを逆向きにして、隣のスタッフが真横に並ばないように配置する形のことを指します。プライバシーに配慮しやすい並びでありながら、スタッフ間の距離が近くなるため、コミュニケーションを取りたい場合に向いている形といえます。

デスクの運用方法も視野に入れよう

デスクレイアウトは、効率的かつ快適に業務を行うための重要な要素です。しかし、デスクの運用も視野に入れると、より快適な空間を作ることができます。例えば、ABW (Activity Based Working)を取り入れるのもデスク運用の1つです。このABWとは、固定席を設けず、場所や時間、仕事内容に合わせて、デスクの使い方などを自由に選べる働き方のことを指します。それぞれのスタッフが適した環境で仕事に取り組めるため、作業に集中しやすくなる点がメリットです。
また、フリーアドレスやグループアドレスを取り入れるのも、デスク運用の1つでしょう。フリーアドレスやグループアドレスは、オフィス内の好きな場所で仕事をする方法のことを指します。フリーアドレスは、それぞれのスタッフが好きな場所で仕事をするのに対し、グループアドレスは、グループごとに固まって仕事をするのが特徴です。こうしたデスクの運用方法は、スタッフがよりリラックスして仕事を行い、生産性を向上させる上で必要な要素といえます。

デスクレイアウトのプランを立てる要点

プランを立てるときには、自社に必要な事項を洗い出すこと大切です。続いては、デスクレイアウトのプランを立てる際に押さえておきたい、5つの要点 について細かく紹介していきます。

  • コンセプトを決める
  • ゾーニングをする
  • デスクのサイズやデスク周りでの行動を意識する
  • 動線を意識する
  • 配線も意識する

■コンセプトを決める
プランを立てる際に重要なことの1つが、コンセプトの明確化です。コンセプトの明確化とは、どういったオフィスにしたいのかを決めることを指します。クリエイターが集中しやすく、創造力を高められるようにしたい、といったことが例として挙げられるでしょう。ベースとなるコンセプトを決めれば、什器や家具などに統一感を持たせることも可能です。

■ゾーニングをする
ゾーニングとは、機材や通路、部屋などの配置のことです。仕事をする際には、デスク以外にも棚やコピー機、休憩室など、数多くのスペースが必要になります。適当に配置してしまうと、動きを阻害されてしまいます。そうなると、快適かつ効率的に業務を行うことは難しいでしょう。
ゾーニングの要点となるのが、スタッフ1人当たりの面積です。それぞれに十分な空間を確保しつつ、社内の動きをイメージしながら、よりスムーズに動ける配置を考える必要があります。

■動線を意識する
スタッフの動線も、プランを立てる際に考慮すべきことの1つです。動線とは、スタッフが使う通路のことを指します。例えば、多くのスタッフが1日中行き来する動線は、広めに設定する必要があるでしょう。また、あまりにも複雑な動線にしてしまうと、行動に無駄が発生します。動線はできるだけシンプルに考えるようにしましょう。

■デスクのサイズやデスク周りでの行動を意識する
普段利用しているデスクのサイズも、プランを立てる際には意識しなくてはなりません。一般的なオフィスで使われるデスクのサイズは、120×70cmです。さらに、椅子の可動域を考慮すると、1人当たりの空間は最低でも2㎡程度要します。デスク間における距離や移動する頻度などを踏まえると、おおよその配置がイメージできるでしょう。

■配線も意識する
オフィスには、電話やLANケーブルなど、さまざまな配線が張り巡らされています。プランを立てる際は、配線にも気を遣う必要があるでしょう。ケーブルを適当に張ってしまうと、断線するリスクがあります。また、動線にケーブルがあると引っかかって転倒する可能性もあるでしょう。配線がトラブルの要因とならないためにも、配線を意識することも大切です。

洗練されたデスクレイアウトを目指すには?

洗練されたデスクレイアウトは、スタッフのモチベーションを上げ、結果的に企業イメージ向上につながるといったメリットがあります。洗練された印象を強調するためには、部屋全体のデザインを行い、統一感を出すことが大切です。また、デザインが考慮されたオフィスは、ものが少なく、すっきりしていることが多い印象です。ファイルや資料などが溢れかえっていては、印象も良くないでしょう。そこで必要になるのが、収納スペースです。一見すると、どこに資料が収納されているのかわからないようにすることで、シンプルに空間をまとめられます。
さらに、スタッフがリフレッシュできるよう、オープンスペースを設けるのもおすすめです。デスクや椅子を排除して、ソファーを置くことでスタッフがリラックスできる空間を演出できます。仕事が行き詰った際に利用することで、良いアイディアが生まれるでしょう。

業務効率に特化したデスクレイアウトを目指すには?

イメージよりも業務の効率化を図りたい企業であれば、デスクや通路周辺のスペースに、余裕を持たせることが大切です。スタッフが行動しやすい空間を作れば、業務の効率化につながります。
また、業務の効率化のためには、機能性も求められます。例えば、簡単なミーティングをするのに使いやすいスペースを設けておくと、会議のたびに部屋を準備する必要がなくなるでしょう。さらに、仕事のパフォーマンスを上げるためには、リフレッシュできるスペースも必要です。長時間仕事をするのではなく、テンポ良く業務をこなせるような工夫があると、スタッフもストレスなく仕事に取り組めるでしょう。全体的な動線を意識して、できる限り無駄を省いた配置を目指すことが大切です。

デスクレイアウトの実現にはオフィスの広さも重要

効率的に仕事ができるように計画したにも関わらず、結果的に面積が足りないというパターンも考えられます。面積が限られていると、実現できるデスクレイアウトも限られてくるでしょう。また、スタッフが多くなればなるほど、広さを確保しなければなりません。環境を快適に整えるにあたって、オフィスの広さは課題の1つといえるでしょう。
オフィスの環境を整える際には、現在利用している物件の広さを基準にしてプランを立てることが重要です。まずは、現状を把握した上で、環境の見直しをする必要があるでしょう。当社の「office well」は、オフィスの調査と分析を行い、最適なオフィス改善シナリオをご提案するサービスです。オフィスに関する課題を可視化して、生産性の向上につながる改善策をご提案しています。

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場合によっては、より効率的なレイアウトが図れるスペースへ転居するのも1つの方法です。快適なオフィス環境を整えることができれば、業務の生産性や利益の拡大にもつなげやすくなります。ぜひWeb上でオフィス探しをするだけではなく、実際に内見して空間のイメージを膨らませてみましょう。興味のある方はぜひご覧ください。

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テレワークに適したデスクレイアウトの工夫とは

新型コロナウイルスの影響もあり、テレワークが主流となっている企業も多いでしょう。また、オフィスでの業務とテレワークを交互に行っている企業も少なくありません。そのため、自宅でも作業を効率良く行えるように工夫することが大切です。続いては、テレワークに適したデスクレイアウトについて紹介していきます。

  • 配置場所によるメリットを理解する
  • 収納力の高いデスクを用意する
  • 部屋の中に簡易個室を作る
  • スタンディングデスクを利用する

■配置場所によるメリットを理解する
「部屋のどこにデスクを置くか」によって、得られるメリットは大きく異なります。例えば、デスクを部屋の壁側にぴったりくっつけるように配置(壁付け型)すると、他のスペースに余裕ができて部屋の広さを感じやすくなります。テレワークを行う部屋が狭い場合や生活環境も残したい方に、おすすめのレイアウトです。この他、部屋の真ん中にデスクを配置(アイランド型)すると、デスク周りのスペースに余裕が生まれます。こちらは、部屋が広い場合や開放感を持って仕事に取り組みたい方に向いたレイアウトです。

■収納力の高いデスクを用意する
普段から資料を多く利用する職種の場合、テレワークする際には、自宅に資料を持ち帰る必要があるでしょう。しかし、自宅に仕事をするための空間があるとは限りません。空間が十分でないと、持ち帰った資料を収納するのに苦労するでしょう。特に家族と暮らしている場合は、より気を使うことが予想されます。資料の収納に困っている方におすすめしたいのが、収納力の高いデスクです。両サイドに引き出しがあるタイプや移動可能なワゴンタイプを活用するなど、資料が散乱しないように工夫をしましょう。また、ブックスタンドがあれば、すぐに使用したい資料をデスクの上に置くことも可能です。

■部屋の中に簡易個室を作る
家族と暮らしていると、どうしても生活音が気になってしまいます。また、集中力が続かず、眠くなるという人も多いでしょう。最近は、自宅でも使えるパーティションやテント型のテレワーク専用アイテムなどがあります。勤務時間中は、簡易的に作った個室内で仕事をすることで、オンとオフを切り替えやすくなるでしょう。また、開発中のデータや商品など、家族にも見られたくないものがある場合にも、簡易個室は役立ちます。

■スタンディングデスクを利用する
テレワークをしていると、狭い自宅内での作業になるため、オフィスで過ごすよりも行動量が減ります。また、1日中家にこもっていると仕事がマンネリ化してしまい、集中力も長続きしないでしょう。スタンディングデスクを取り入れると、立ち姿勢と座り姿勢の両方で、仕事に取り組めるため、テレワークにメリハリが生まれて、集中力がアップします。また、眠気対策にもおすすめです。

まとめ

今回は、業務の効率化につながるデスクレイアウトについて詳しく紹介しました。職場環境を快適にするためには、作業内容や職種に合ったデスクレイアウトにすることが大切です。スタッフがどのような動きをするのか把握した上で、動線を確保するようにしましょう。
テレワークが浸透し始めた近年、新しいスタイルの働き方を導入する企業が増えてきました。
スタッフが快適かつ効率良く働けるように、デスクレイアウトを見直してみてはいかがでしょうか。 従業員の採用数が増えてくると、レイアウトの工夫だけでは快適な職場環境を作れないこともしばしばです。今のスペースでは足りないということがわかれば、別の物件を検討してみるのもおすすめです。「デスクレイアウトを工夫するのが難しい!」「広々としたオフィスへ移転したい!」と考えている方であれば、「三菱地所リアルエステートサービス」までぜひご相談ください。

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