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池袋の歴史
現在は、繁華街として多くの人で賑わう池袋ですが、歴史を紐解いていくと、現在の様子とは全く違う側面を持っていたことがわかります。まずは、池袋の歴史を見ていきましょう。
■池袋の由来
もともと、池袋は武蔵野の原野が広がり、自然豊かな地域でした。新宿は宿場町、渋谷は大名屋敷と古くから人が多く集まる場所であったのに対し、池袋は田畑が多く人口はまばらだったようです。落合川と妙正寺川が交わる地点は蛍が飛び交い、江戸時代には蛍の名所として知られました。また、徳川吉宗の時代には鷹狩りの場として知られ、池袋は湿地帯であったことが伺えます。現に、「池袋」という地名の由来は、池袋西口付近にあった「袋池」という池でした。今でも、「池袋地名ゆかりの池」という石碑が建っています。
■鉄道の要となった池袋
沼地や池が点在した池袋は、水利の整備が困難だったため、開発が一足遅れました。池袋が発展しはじめたのは、1903年に国鉄池袋駅が設置されてからです。その後、大正時代に入り東武鉄道や武蔵野鉄道(現在の西武鉄道)が乗り入れ、鉄道の要として変化しはじめます。当初は、1日の乗降者数が40名程度だったといわれていますが、現在は世界屈指の利用者数を誇る駅です。
池袋駅周辺の発展はその後も続き、1954年には丸ノ内線が乗り入れます。1974年有楽町線が開業し、2008年には 副都心線が開業しました。このように現在では、地下鉄だけでも3線が乗り入れる主要な駅です。戦後の復興も経験した池袋は、「首都圏整備計画」をもとに「副都心」として東京を代表する都市のひとつとなりました。
■学生の街としての発展
国鉄池袋駅の開業以来、池袋エリアに新設、もしくは移転する学校が増えました。他の主要エリアよりも開発が遅れたことにより、広い土地があったことと、アクセスのよさが功を奏したと言えます。
例えば、立教大学は、1918年に築地から池袋に移転しました。実に100年に亘り、池袋の発展を見守り続けた学校ともいえます。また、自然が豊富な目白エリアには、学習院が設立されたほか、重要文化財の自由学園明日館も池袋の文学のシンボルとして有名です。
■関東大震災後の開発
1923年、関東大震災が発生しました。死者は、105,385人以上といわれています。震災後、東京の西エリアにおいて住宅化が進み、すでに交通の要として機能していた池袋は、都市化が加速しました。昭和初期には、新宿駅や渋谷駅の開発と並び、池袋駅前の開発されました。多くの人が移り住んだ結果、池袋駅は乗換駅として発展し、周辺エリアが合併して「豊島区」が誕生しました。さらに、「明治通り」の整備も進むと、ますます発展し東京屈指の賑わいを誇る街につながる礎が築かれ、現在の繁華街「池袋」へと続いています。
池袋エリアの特徴
東京といえば、「新宿」「渋谷」「池袋」を最初に思い浮かべる人も少なくありません。これら3つのエリアは多くの人が集まる場所で、3大副都心といわれています。
池袋駅は、連日多くの人が利用しており、一日平均乗降者数は新宿・渋谷駅の次に多く、JR東日本の乗車人員だけで換算すると2020年度は2位という結果です。このように多くの乗降者数に利用される理由として、埼玉県へ向かう路線が複数乗り入れており、埼玉県在住の人もアクセスしやすい点が挙げられます。
かつては池袋に対して治安が悪いイメージを持つ人も少なくありませんでしたが、近年の街の整備や再開発により、治安が改善されているため、安心して過ごせるエリアへと変化しつつあります。続いては、池袋を「池袋」「東池袋」「西池袋」「南池袋」の4つのエリアに分けてエリアごとの特徴についてご紹介します。
■池袋について
池袋駅の乗降者数からもわかるように、池袋は都内でも指折りの繁華街です。池袋駅にはJR3路線・地下鉄3 路線・私鉄2路線の合計8路線が乗り入れており、駅周辺には複数のデパートやファッションビル、家電量販店が軒を連ねています。池袋駅を出れば、目の前に広がる高層ビル群に圧倒されるでしょう。まさしく、副都心であり都内有数の商業エリアです。
■東池袋について
池袋駅東口から広がるエリアが東池袋です。豊島区が掲げている「都市開発マスタープラン」では、「多彩な魅力があふれる副都心」と記されています。東池袋といえば、サンシャイン60を思い浮かべる人も多いでしょう。60階建のビルは、池袋のランドマークとして1978年の竣工以来、長く愛されています。池袋駅からサンシャイン60をつなぐサンシャイン通りはオフィスビルや商業ビルが建ち並び、大手企業のオフィスも多いのが特徴です。また、ナンジャタウンに代表されるアミューズメントスポットやショッピング街も多数あります。
■西池袋について
西池袋は文化的な施設の多いエリアです。西口公園や芸術劇場など、人々が憩う場所が多く見られます。さらに駅から離れると、立教大学があり住宅街が広がるのが特徴です。官公署も多いため、東池袋よりもはるかに落ち着いた印象を持つでしょう。
また、西池袋エリアにも東武百貨店やルミネ、エソラ池袋などの大型商業施設があり、華やかで活気もあります。
■南池袋について
目白駅に近いエリアが南池袋です。閑静な住宅街が広がる一方で、南池袋の主要通りであるグリーン大通りは、金融関係のオフィスビルが多数存在します。そのため以前は、土日の人通りが少ない印象がありました。
しかし、近年、南池袋公園を再活用する動きが高まり、マルシェを楽しむ人や芝生でくつろぐ家族連れなどが増えています。また、周辺には神社仏閣や緑地も多く、繁華街をイメージさせる池袋とは違った穏やかな雰囲気が特徴です。
池袋エリアの交通アクセス
池袋駅は、JR線、地下鉄、私鉄と乗り入れる路線が多く、各地への移動が便利です。例えば、新宿駅、渋谷駅へはいずれも所要時間は10分程度、銀座駅や東京駅までは15~20分程度です。また、羽田空港、成田空港までも1時間圏内で、出張や海外旅行者にとっても便利な立地でしょう。続いては、池袋駅に乗り入れている各路線について解説します。
■JR
池袋駅に乗り入れているJR線は「山手線」「埼京線」「湘南新宿ライン(高崎・小田原・宇都宮・逗子方面)」です。東京都内の主要エリアへの移動はどこに行くのにも不便を感じません。さらに埼玉や横浜へのアクセスも良い点も魅力です。また、非常に混雑する駅ではありますが、多くの人が降車する駅でもあるため、座りやすい点もポイントでしょう。
■地下鉄
池袋駅に乗り入れている地下鉄は「東京メトロ丸ノ内線」「東京メトロ有楽町線」「東京メトロ副都心線」の3線です。特に、東京メトロ副都心線は、池袋・新宿・渋谷・横浜を一本で結ぶ路線で、利便性が高く人気があります。
■私鉄
池袋駅には、成増や埼玉県和光市、川越方面に向かう東武東上線と、所沢や秩父をつなぐ西武池袋線が乗り入れているため、東京の北西部にとって欠かせない駅であるといえます。利用者の中にはJRや地下鉄へと乗り継ぐ人も多いでしょう。
池袋の開発状況
豊島区では「池袋東口と西口をつなぐウォーカブルなまちづくり」と題して、2022年1月17日に再開発に関する計画を発表しています。ウォーカブルとは「歩きやすい」という意味です。「池袋駅の東口と西口の駅前に広がる車道を撤去して歩行者のための専用広場をつくる再開発方針」をもとに、駅前の車道を歩道に改修し、東西の歩行者導線を確保するほか、池袋エリア全体の回遊性をアップさせることが狙いです。道路を新たに開発する計画もあり、東口と西口のアクセスがよくなるため、利用者はより快適に池袋を利用できるようになります。
また、池袋にある4つの公園の整備も進んでいます。例えば、2016年にリニューアルした南池袋公園は、すでに多くの人に利用されています。2020年には造幣局跡地に「IKE・SUNPARK(としまみどりの防災公園)」が完成しました。さらに、池袋エリア内の公園や周辺スポットを巡るバス「IKEBUS」の運行もはじまっています。
現在は、「東池袋一丁目地区」や「南池袋二丁目C地区」の再開発事業が進行しており、今後の展開が期待されるでしょう。
まとめ
池袋は、古くから交通の要として発展し、現在も東京屈指の賑わいがある街です。近年は再開発が進み、かつてのイメージから大きく変貌を遂げています。今後は、池袋駅の東口と西口の駅前に広がる車道が撤去され、歩行者専用の広場が整備され回遊性が高くなることで、より利用しやすくなるでしょう。
池袋のオフィスビルをお探しの方は、ご紹介したエリアごとの特色やアクセスのしやすさ を把握しておくと、物件が探しやすくなるでしょう。弊社でもさまざまな賃貸オフィスを紹介しておりますので、ぜひ以下のエリア検索よりご覧ください。
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