六本木は、ビジネス街としても繁華街としても人気が高いエリアです。日々進化を続けている六本木の歴史は、江戸時代まで遡ります。
本記事では、六本木の歴史や特徴とともに、六本木エリアの空室率や平均募集賃料、今後の再開発の予定を紹介します。六本木エリアで賃貸オフィスをご検討の方は、ぜひ最後までご一読ください。
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六本木エリアの歴史
現在の六本木は、東京ミッドタウンや六本木ヒルズなどの複合ビルが建ち並ぶ一方で、毛利庭園やアークガーデンなどの緑あふれる広場も整備された、都内屈指の人気エリアです。おしゃれな飲食店やブランドショップも軒を連ね、オフィスワーカーのみならず観光客にとっても魅力的な街となっています。
先進的な街並みが広がる六本木エリアの歴史は江戸時代まで遡ります。ここでは江戸時代から現在に至るまでの、六本木の歴史の移り変わりを紹介します。
■武家屋敷が集まるエリアとして発展した江戸時代
「六本木」の名の由来は、「6本の松の古木があったから」とされていますが、諸説あり正確なことはわかっていません。
江戸時代、現在の六本木は「板倉六本町」と「龍土六本町」という2つの小さな集落でした。高台が多く、見晴らしの良い立地であったため、神社仏閣が多く造られていました。また、大名屋敷も建設され、武家屋敷が集まるエリアとして発展しました。
■軍隊と共存する街へと変化した明治時代
明治時代には、住む人も少なく広大な敷地が確保できるという理由から、日本陸軍の軍事施設が配置されました。日本陸軍関係者が暮らすようになり、軍隊と共存する街へ変化を遂げていきました。しかし、東京大空襲により東京の大半が焼失し、六本木も甚大な被害を受けました。
■戦後は外国人向けのショップが建ち並ぶエリアに
戦後はアメリカ軍が進駐してきたため、外国人向けのショップが建ち並ぶエリアへと一変し、アメリカ人専用のダンスホールやキャバレーなどがつくられました。日本人は立ち入ることができない「東京租界」と呼ばれる場所も存在していました。
■昭和の終わり頃から再開発が進み、ビジネスエリアとして発展
1959年にテレビ局が開局し、芸能関係者やアーティストが移り住むようになったことで、六本木エリアは変貌します。1964年には日比谷線が、2000年には大江戸線が開通したことで、六本木周辺には若者が多く集まるようになり、アメリカ人の街から若者の街へと移り変わっていったのです。
当時、六本木周辺には老朽化した木造家屋が密集しており、道路幅が狭く、防犯・防災上の問題を抱えていました。そのため、昭和の終わり頃から、住宅・商業・文化の機能を併せ持つ複合施設を含めた再開発が進められました。
これにより、六本木は防災面も整備されて、観光地としても魅力あふれる場所となり、国際的な競争力を持つビジネスエリアとしても発展しました。
■多様な都市機能が集約された、ハイグレードな街へ
2003年に17年の歳月をかけて再開発が行われた、六本木ヒルズがオープンしました。オフィス、商業施設、文化施設、ホテル、住宅などの多様な都市機能が整備され、「文化都心」をコンセプトとして開発が進められました。IT企業をはじめとする様々な企業のオフィスが集まる一方で、国立新美術館や森美術館などの文化施設も充実した、魅力的なエリアへと変化していきました。
六本木の特徴
江戸時代から武家屋敷が集まるエリアとして発展してきた六本木は、第二次世界大戦の空襲で甚大な被害を受け、連合国軍に接収されたことから、外国人向けのキャバレーやレストランが多く開業しました。現在では、スペイン大使館・スウェーデン大使館・在日米軍施設が設けられ、周辺には国際色豊かな飲食店が集積しているのも特徴の一つです。
また、六本木駅周辺には、六本木ヒルズや東京ミッドタウンなどの大型複合商業施設があり、IT企業や外資系企業が多数入居しているため、ビジネスの街としても知られています。
一方で、国立新美術館・森美術館・サントリー美術館・泉屋博古館分館などの美術館も多く、文化・芸術も楽しめるアートの街としての一面もあります。住む方の安らぎの場として、緑豊かな街づくりにも力を入れており、六本木さくら坂や毛利庭園、アークガーデンヒルズなどの整備も進められています。
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六本木エリア(赤坂・麻布含む)の空室率・平均募集賃料
次に、六本木エリア(赤坂・麻布含む)の空室率や平均募集賃料について解説します。
■空室率
2024年8月の主要大型ビルの空室率は10.50%でした。長らく5%前後台を推移していましたが、2024年5月と8月にそれぞれ新築ビルが募集床を残したまま竣工した影響で、10.50%まで急上昇しています。
■平均募集賃料
2024年8月の主要大型ビルの平均募集賃料は37,101円/坪でした。このエリアは比較的賃料が安定しており、33,000円/坪前後を推移していましたが、空室率と同様に新築ビル竣工の影響で、2024年5月以降は大きく上昇しています。
六本木エリア内の再開発計画
麻布・虎ノ門・赤坂まで徒歩圏の六本木は、再開発計画が積極的に進められているエリアです。今回は3つの再開発計画を紹介します
■六本木五丁目プロジェクト
六本木五丁目プロジェクトは、森ビルと住友不動産が事業協力者として参画しており、2025年度の着工が予定されています。六本木五丁目プロジェクトで計画されている施設は、オフィス、商業施設、住宅、イベント施設、ホテル、劇場、学校などです。
このプロジェクトは、第二の六本木ヒルズとも呼ばれています。延床面積は約108万㎡の規模で、環境・景観にも配慮した複合ビルが建設される予定です。
また、国際会議や大規模なカンファレンスにも対応できるMICE(多くの集客が見込まれるビジネスイベントなどの総称)拠点を整備し、国際競争力のある都市を目指しています。
■六本木ヒルズに隣接する西麻布に、高さ200mの複合施設
六本木ヒルズに隣接する西麻布三丁目北東地区第一種市街地再開発事業では、地上54階・地下4階の超高層棟の建設が進められています。2023年度に着工、2028年度に竣工予定です。住宅、オフィス、商業施設、ホテルが主要用途として計画されており、子育て支援施設も整備される予定です。この施設を建設するにあたり、6つの点に注力しています。
・区画道路の整備
・歩行者道路の整備
・寺社の再配置
・歩行者デッキの整備
・都市計画道路の整備
・緑の拠点の整備
オフィスや住宅を兼ね備えた複合施設として居住者や通勤・通学の利用者のために配慮された設計となっています。なお、複合ビルには住宅がおよそ500戸用意され、ホテルには外資系のブランドが誘致される予定です。緑豊かで魅力ある複合市街地として、便利で快適な都市生活の実現を目指しています。
■住友不動産六本木セントラルタワー
住友不動産六本木セントラルタワーは、六本木駅から徒歩1分の場所に建設が予定されいる利便性に優れたオフィスビルです。住友不動産六本木セントラルタワーの特徴は、以下の通りです。
・都心を一望できる390坪を超えるフロア
・免震構造
・六本木駅徒歩1分の利便性の良い立地
建設予定地は、六本木ヒルズと東京ミッドタウンのほぼ中間に位置しています。都心を一望できる眺望や、1フロア390坪超の規模で、免震機能を兼ね備えたシンボリックビルとして2024年度に竣工が予定されています。
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六本木エリアは、江戸時代には武家屋敷が集まるエリアとして発展し、戦火を経て若者の街へと変化していきました。その後は、IT企業や外資系企業が集まるビジネスの街へと進化を続けています。再開発が予定されているビル内には、国際的なイベントを実施できる施設が整備されるため、国際的な交流がより活発になるでしょう。
ビジネスや観光の拠点であり、さらなる将来性が見込める六本木エリアのオフィスをご検討されている方は、ぜひ三菱地所リアルエステートサービスの賃貸オフィス検索サイトをご活用ください。
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